広島市でノロウイルスの集団食中毒 21人が下痢や嘔吐の症状訴え

広島市は25日、市内の複数の斎場で提供された料理を食べた21人が、下痢などの症状を訴え、ノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表しました。いずれも軽症ということです。

広島市によりますと、23日午後3時半ごろ、市内の医療機関から「同じ斎場を利用した別世帯の2人が受診し、食中毒を疑う体調不良を起こしている」と連絡がありました。

調査の結果、1月21日に市内の複数の斎場で、広島市安佐南区の飲食店が製造し提供した料理を食べた21人(10代~80代)に、下痢、嘔吐、発熱などがみられ、患者の便などからノロウイルスが検出されたということです。

いずれ患者も、この飲食店が提供した料理を食べていたことから、広島市はこの料理を原因とする食中毒と断定。25日から飲食店を営業禁止処分としています。

▼ノロウイルスの特徴●冬季を中心に1年中発生する
●潜伏期間(感染から発症までの時間)24時間~48時間●下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る

▼予防のポイント●手洗いの励行…帰宅時やトイレのあとの、調理・食事の前に必ず手を洗う石鹸をよく泡立てて、手についたウイルスを浮かせ、流水で十分に洗い流す※アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要●吐物等処理…吐物、便で汚れたものは、手袋を使って処理し、汚染箇所は消毒する●食品の扱い…衛生的に扱い、十分加熱調理する

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