市役所「書かない窓口」とは? 手書きより速い? 京都・南丹市が実証実験

住所と氏名が自動で入力された申請書が印刷される「書かない窓口」の機器(南丹市役所)

 京都府南丹市は、住民票の写しや戸籍証明書の交付申請で書類に記入する手間を省く「書かない窓口」の実証実験をしている。窓口の端末にマイナンバーカードや運転免許証を挿入すると、住所と氏名が自動で入力された申請書が刷り出される仕組みで、来庁者の利便性を高める。

 11日から本庁舎の市民課に、タッチパネル式の機器1台を置いている。住民票の写しや印鑑登録証明書の交付などに対応し、記入する負担の軽減や書き間違いの防止に役立つという。2月16日まで同課で続け、20~29日は八木支所で行う。

 操作開始から印刷完了まで1分かかり、必ずしも手書きより速くないが、同課は「来庁者の手間を減らせる効果が認められれば実際に導入したい」とし、インターネットを活用して来庁せず手続きできる「行かない窓口」の検討も進めるという。

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