問題ある医薬品、製造して販売 「タキザワ漢方廠」に業務停止命令 試験検査が不適切と知りながら、必要な措置せず

医薬品業者に業務停止命令=さいたま市見沼区

 試験の承認規格に適合しない医薬品を製造販売したなどとして、埼玉県は25日、さいたま市見沼区片柳の「タキザワ漢方廠(しょう)」に対し、医薬品医療機器等法に基づく業務停止命令などの行政処分を行った。

 委託先の製造所(既に廃業)で試験検査に係る業務が適切に行われていないことを知りながら、必要な措置を講じなかった。停止期間は26日から2月29日まで35日間。県薬務課によると、対象の製品は刻んだ生薬を煎じて服用する一般用医薬品。製造所に対する2022年8月の査察で違反が明らかになった。これまでに健康被害は報告されていないという。

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