アマチュア優勝のニック・ダンラップがプロ転向

プロ転向を表明したニック・ダンラップ(写真はザ・アメリカンエキスプレス優勝時、撮影:Orlando Ramirez/Getty Images)

PGAツアー「ザ・アメリカンエキスプレス」でアマチュア優勝を達成したニック・ダンラップが25日、在籍するアラバマ大で会見を行い、プロ転向を表明した。

ダンラップは2021年「全米ジュニア」と23年「全米アマ」を制し、タイガー・ウッズに続く史上2人目の2冠を達成。PGAツアーでのアマチュア優勝は1991年「ノーザンテレコムオープン」でのフィル・ミケルソン以来33年ぶり、史上8人目の快挙だった。

まだ20歳の学生のため、21日の優勝会見では「僕だけの問題ではない。たくさんの人やコーチ、チームメートにも影響を及ぼす。みんなと相談して決めたい」と判断を先送りにしていたが、この日は「彼らをとても大切に思っているし、途中で離れるのは非常につらい」と涙ながらにチームメートとの別れを惜しみつつ「彼らはとても協力的で、僕が夢を追いかけることを望んでくれた」と語った。

プロ転向により、2026年シーズン終了時までのフルシードを獲得。また、今年のメジャーは、「全米アマ」優勝による「マスターズ」(資格はツアー優勝者に変更)、「全米オープン」に加え、「全米プロ」の3大会に出場できる。なおアマチュアとしてなら出場できた「全英オープン」は資格を失う。

また“第5のメジャー”と呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」と、2月1日開幕の「AT&T ペブルビーチプロアマ」(カリフォルニア州ペブルビーチGL)以降の昇格大会(シグニチャーイベント)7試合の出場権も獲得した。

プロデビュー戦は「AT&T」―の予定。「PGAツアーで自分のスケジュールを選んでプレーできるなんて、信じられない」。次世代のスター候補が、新たな一歩を踏み出す。

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