リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、アフリカネイションズカップ2023で負傷したあと、治療のためリヴァプールに戻ったことを批判されているエジプト代表FWモハメド・サラーを擁護した。
サラーは、現地時間1月18日に行われたグループステージ第2節・ガーナ代表戦の前半終了間際に途中交代。試合後の検査の結果、ハムストリングの負傷が判明した。
負傷箇所の治療のため、サラーは一度代表チームを離れて所属クラブであるリヴァプールに戻ることを選択。しかし、リヴァプールの地元紙『リヴァプール・エコー』によると、この決断が母国エジプトでは良く思われていない模様だ。
さらに、批判の矛先はクロップ監督にも向かっている。エジプト代表のルイ・ヴィトーリア監督は、決勝トーナメント進出を懸けた1月22日の最終節・カーボベルデ代表戦の前にクロップ監督がサラーの復帰を明かしたとして批判している。
クロップ監督はエジプト代表とクラブ間の緊張を解こうと、次のように弁解した。
「(サラー復帰の)話はしていないよ。我々はエジプトとまったく同じ目標を持っている。つまり、“モー”(サラーの愛称)をできるだけ早く回復に導く。それだけだ。いつもそうだが、選手が負傷したとき、我々はできるだけ早く回復するようにあらゆる手を尽くすようにしている」
「すべての関係者が『彼がここ(リヴァプール)でリハビリをするのは理にかなっている』と同意しているんだ。シーズンはまだあるのだから、彼を早く回復させたい」
なお、エジプト代表はカーボベルデ代表戦を2-2で終えたものの、何とか2位で決勝トーナメント進出を果たしている。クロップ監督は「エジプトがトーナメントに残っている限り、早く回復すれば(サラーは)代表チームに戻るだろう」とも語っている。