東広島市は26日、瀬野川などの水質調査で、人への有害性が指摘されている有機フッ素化合物が、国の指針値を80倍上回る地点があったと発表しました。
東広島市によりますと、PFOSとPFOAの合計が、国の暫定指針値を超えて検出されたのは、11カ所の調査地点のうち、3カ所です。最も高いところは、瀬野川の源流にあたる場所で、指針値の80倍に上りました。
東広島市では12月に瀬野川の則重橋で指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたことから、その上流や周辺の水路などで水質調査を実施していました。
今回、指針値を超えた3つの地点は、いずれも、米軍川上弾薬庫から最寄りの調査地点であることから、東広島市は、国などを通じて、米軍川上弾薬庫に対し、PFOSやPFOAが含まれる泡消火剤の使用状況などについて確認を進めるということです。
また東広島市は、周辺の地下水利用世帯に対して飲用を控え、水道水をひいた地域センターなどの公共施設で取水するように呼びかけています。