「三重津かるた」で熱戦 児童と住民参加し新春大会 佐賀市

身を乗り出して札を取り合う児童=佐賀市の中川副公民館

 世界文化遺産「三重津海軍所跡」にちなんだ「新春三重津かるた大会」がこのほど、佐賀市川副町の中川副公民館で開かれた。中川副小の3年生10人と地域住民54人が、地元の歴史や魅力が書かれた札を取ろうと白熱した戦いを繰り広げた。

 3~4人のチームで対戦し、「凌風丸日本初の実用蒸気船」「平和につなげよう博愛の精神常民生誕地から」といった札を、参加者は「はい!」と声を張り上げ、身を乗り出しながら取り合った。優勝した小学生チームの福井真君は「大人のチームに勝ててうれしかった」と喜び、廣重源大君も「札を取るのが楽しかった」と声を弾ませた。

 かるたは世界文化遺産登録をきっかけに、博愛の里中川副まちづくり協議会が制作。同小の6年生に卒業記念として毎年贈っている。大会は郷土愛を育み、地域活性化につなげることを目的に2019年から開催している。(松尾綺子)

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