サンフレッチェ広島の新たな本拠地 開業を目前に控えた「街なかスタジアム」へのアクセスは?

【動画】開業まで1週間 広島に誕生する新スタジアムのアクセスは?

サンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムの開業が、目前に迫りました。市街地の中心部という好立地には、今後交通渋滞なども懸念されます。関係団体が講じる様々な対策を取材しました。

2月1日、広島市中央公園に開業する『エディオンピースウイング広島』は、「街なかスタジアム」と呼ばれ、バスやJR、路面電車、アストラムラインなど、アクセスの方法は多彩です。

■広島市民は…

「バスで来ます。(家が西区の)井口なもんですから、バスが近くにあるので、ものすごく便利になる。」

「市内電車じゃないですかね。ここ(紙屋町)で降りて、ここから歩いて行く。(試合を)観た帰りに、ちょっと買い物して帰ろうかとか。」

■埼玉県からの観光客は…

「広島駅から楽しみながら歩けるんで。サッカーと観光、両方楽しめると思うんでいいと思います。」

スタジアムまでは、JR新白島駅から徒歩でおよそ15分。アストラムライン城北駅、広電原爆ドーム前、広島バスセンターからは、それぞれ10分程度です。そしてスタジアムの西側には、新たにバスの停留所を設けます。

バス停には、サンフレッチェ広島のチームカラー「紫」を基調に、サッカーボールなどがデザインされます。広島市南区の洋光台団地を出発し、マツダスタジアムや広島駅、八丁堀などを経由する現行の路線を延伸し、2月11日から平日39便、休日41便を運行します。

■広島バス事業推進課 下田義文課長

「マツダスタジアムとサッカースタジアムをつなぐ路線になりますので、夢の路線というイメージで、非常に期待しております。」

スタジアムには、およそ240台分の駐車場が設置されますが、試合がある日は利用できません。広島市は、懸念される渋滞の緩和に協力を呼びかけます。

■広島市スタジアム建設部 綱木総課長

「街中で便利なところにありますから、基本的には公共交通を利用して来場していただきたいのが、本市の思いです。」

広島市は、アンケートなどから南側の紙屋町方面から訪れる人が多くなると見ています。

バス停や路面電車の電停もある原爆ドームの前からサッカースタジアムまで、2023年に開業した商業施設「ひろしまゲートパーク」内の遊歩道を進みます。一帯は、広島市の中央公園です。

その中をさらに北に向かい、2月から通行可能になる歩行者用の通路を通ると、すぐスタジアムに入ることができます。歩き始めておよそ4分ほどです。

1月末に完成予定の歩行者用ペデストリアンデッキの、2つあるうちの「南側」は、2月から毎日24時間通行でき、「東側」は当面、試合がある日と、土日・祝日に開放します。

そして、南側の歩道には、自転車でも来場できるように、およそ1100台分の駐輪場を新たに整備しました。

スタジアムの周辺では、広場や商業施設も建設中で、8月の全面オープンまで工事が続きます。

■広島市スタジアム建設部 綱木総課長

「将来的には(広島城の)三の丸も整備が進んでいきますから、循環というか、都心部の方でにぎわいづくりに資することになれば望ましいかなと。」

こけら落としは、2月10日にある、ガンバ大阪とのプレシーズンマッチです。そして23日に、浦和レッズとのJ1開幕戦を迎えます。

【テレビ派 2024年1月25日放送】

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