6回戦で まさかの敗退 伊藤美誠 五輪シングルス代表は絶望的に パリ五輪最終選考を兼ねた全日本卓球選手権

パリオリンピックの最終選考を兼ねた全日本卓球選手権。静岡県磐田市出身の伊藤美誠は6回戦で敗れ、シングルスでのオリンピック代表は絶望的となりました。

パリオリンピックの卓球シングルス代表の枠は2つ。各大会で得られるポイントで争われ、2位の平野美宇と3位の伊藤美誠のポイント差は34.5。伊藤が逆転するためには、1月26日の敗退は絶対に許されませんでした。

2年に及んだ代表争いも、いよいよクライマックス。伊藤は、6回戦でTリーグで活躍する木村香純と対戦しました。

一時は、ゲームカウント3対1とリードしながらも木村が粘り、最終第7ゲームまでもつれます。

伊藤は相手の勢いを止められません。本来の勝負強さが戻らず、伊藤らしくないミスも連発。7連続失点で窮地に追い込まれます。

それでも、東京オリンピックで金メダルを含む3つのメダルを獲得した伊藤。ここで負けるわけにはいきません。7対10と驚異の粘りを見せます。

しかし、伊藤美誠は無念の敗戦。この時点で伊藤のシングルス代表入りは絶望的となりました。

一方、静岡県沼津市生まれの平野美宇。東京オリンピックの選考レースでは最後に石川佳純に逆転され、悲願のシングルス代表入りを逃していました。

激闘を制し、27日の準々決勝に駒を進めた平野。シングルス代表の座を確実にしました。

<平野美宇選手>
「本番はパリだと思うので、あすからも1戦1戦準備して頑張っていきたいです」

シングルス代表が絶望的となった伊藤ですが、団体メンバー3人目の枠の可能性は残っています。メンバー発表は2月上旬の予定です。

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