「悔しさを夏に晴らす」東海4強の藤枝明誠 センバツ落選も前向く 決勝進出でも当確じゃない⁉東海地区選考でまたも“逆転現象”

1月26日、第96回選抜高校野球大会の選考委員会が実施され、今年の出場校が決定。東海地区は2校から3校に出場校枠が増え、昨秋東海大会の決勝に進出し優勝した豊川、準優勝の愛工大名電の愛知県勢の2校と、準決勝で敗退した三重県大会優勝の宇治山田商が選ばれた。同じく東海大会で準決勝敗退した、静岡県大会優勝の藤枝明誠は落選となった。

藤枝明誠の野球部員は、選出校の発表の時間帯はいつも通り練習をしており、光岡孝監督はひとり、グラウンドにある監督室でインターネット配信を通じて発表を見届けた。落選したことがわかると、光岡監督は部屋をでてきて報道陣に対して、「試合の内容をみても東海大会が終わった後に、『厳しい』ということはこどもたちに伝えていたので」と明るい表情で第一声を発した。

「昨日もミーティングで選抜の話は一切しなかった」と、部員たちに過度な期待を持たせないようにしてきたと言う。一瀬友希主将も「選ばれる可能性は少ないのは自分たちも分かっていた。夏は自力で甲子園に行きたい」とすぐに前を向いていた。

今回、東海地区から選ばれた3校は上位から、豊川、宇治山田商、愛工大名電と発表、2校目には、優勝した豊川と準決勝で最終回まで接戦を演じたことが評価されて、宇治山田商が選出、東海大会で準優勝した愛工大名電は「3枠目」ということになった。

2022年は、東海大会の決勝に静岡県代表の2校が進出、準優勝の聖隷クリストファーは当時の2枠には選ばれず、補欠校として実質3枠目となっていた。この選出結果から、今後、東海大会決勝進出で「センバツ当確」ではないということになるのだろうか。

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