誤った額の徴収を2カ月是正せず 市立施設で計4万円多く取る「遺憾でお詫び」

滋賀県栗東市役所

 滋賀県栗東市立森林体験交流センター(同市)で、指定管理者の栗東市観光協会が利用料金を誤徴収していた問題で、市が昨年10月に問題を把握した後も、約2カ月間にわたって誤った額の徴収を是正しなかったことが分かった。26日に市が明らかにした。市は「調査に労力を集中しすぎてしまい(徴収を改める)姿勢が欠けていた。2カ月間放置し、大変申し訳ない」と釈明した。

 市によると、農林課職員が昨年10月19日に管理運営状況を確認して、条例で定めた利用料金に別途消費税分を上乗せする誤徴収を把握した。しかし、市が改善指示を行ったのは12月15日で、この間、18件118人から計4万170円多く徴収していた。市は顧問弁護士や税務署に確認し、他の指定管理施設の状況を調べていたといい「もう一度内税か外税かを整理していた」「調査に時間を要した」などとしている。

 竹村健市長は「大変遺憾であり、施設利用者にご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げる。返還対応の準備を進めている」とコメントした。返還に関する問い合わせは、同センター077(558)0600。

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