【足利】第70回文化財防火デーの26日、昌平町の史跡足利学校で消防訓練が行われ、職員や消防署員、地元住民ら約25人が参加した。
訓練は近隣の民家で火災が発生し、類焼の恐れがある状況を想定した。午前9時半、施設内に設置された火災報知機が鳴り、職員が目視で火災を確認して始まった。
職員がかやぶき屋根の建物「方丈」から参観者を避難させ、自衛消防隊員や市消防本部中央消防署員らが方丈前で一斉に放水を行った。かやぶき屋根に設置された消防設備「ドレンチャーヘッド」からも放水され、七色の虹が架かった。
同署の深井彰(ふかいあきら)主幹は「一人一人が迅速で冷静に行動し、統制が取れていた。訓練を継続し、防火設備の点検や維持管理に取り組んでほしい」と総括した。