「自民党結党以来“派閥”のない時代はない」「勉強会や政策集団として存続していくだろう」 政治の識者に聞いた

(夏目みな美キャスター)
26日から通常国会が始まりました。自民党派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件で、動きがありました。

「池田議員、まだ間に合います。説明責任を」

(大石邦彦アンカーマン)
今回の一連の事件で、池田佳隆衆院議員は逮捕・起訴されました。谷川弥一前衆院議員は略式起訴、大野泰正参院議員は在宅起訴されました。

谷川前議員と大野議員2人は記者会見を開いたんですけが、肝心のお金を何に使ったかなどは語らずじまいだったんですね。一方で池田衆院議員は、会見すら開いていません。まだ国会議員ですから、池田議員、間に合います。説明責任はしっかりと果たしてください。

(大石アンカーマン)
この事件の発端となったのが“派閥”ですよね。

(夏目キャスター)
今国会でも派閥の存在、あり方がどうなるのか注目されてます。

(大石アンカーマン)
世論の批判を受けて、解散の方向へ舵を切る派閥が相次いでいます。安倍派(96人)、岸田派(46人)、二階派(38人)、森山派(8人)。一方で、存続の意思を示しているのが、麻生派(56人)と茂木派(52人)ということになるんですが(26日午後5時現在)、“派閥”はなくなるのかどうか、政治に詳しい愛知学院大学の森正教授に聞きました。

「自民党結党以来、派閥のない時代なんてない」

森教授は「“派閥”はなくならないだろう」と言っています。なぜかというと自民党の派閥というのは、1955年の結党以来「派閥のない時代なんてない」んだと。

役割は何かというと、主に2つなんです。所属議員への金の配分や、内閣などへの人事の働きかけなんですけれども、自民党の刷新本部はこれらをやめる方向で考えています。

「派閥解散後どうなるんですか」と聞きましたら、勉強会や政策集団として存続して、それも派閥のようなものだから、結果、派閥はなくならないという森先生の結論でした。

自民党が一体どこまで危機感を持っているのか、この国会を国民はしっかりと見ないといけません。

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