ミスで気付いた「絶対違う」 古江彩佳がネリー・コルダ、リディア・コーと優勝争いへ

2連続ボギー先行から「67」をマークして3位浮上(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 2日目(26日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

古江彩佳は前半14番から2連続ボギーを喫した。直後に2連続バーディを奪い返し、終わってみれば4アンダー「67」をマーク。2連続バーディがいずれもミスショットから生まれ、それが後半のカムバックにつながったというから面白い。

最初のバーディだった16番は1Wショットが大きく左へ。ウェイストエリアからのセカンドは「バンカーのイメージ」だったが、地面の小石でアイアンのフェースが傷ついてしまわないか心配で仕方なかったという。残り160ydほどを7Iでクリーンに打って6mにつけるバーディ。しかし、続く17番(パー5)も1Wショットが左に飛んだ。

左へのミスが続いた後にきっちり修正(撮影/田辺安啓(JJ))

「これは絶対に違う、と」。同じようなミスが2ホール続き、スイングの違和感に気付くことができた。テークバックで少しアップライトめに上がっていたクラブをフラット気味にすることを意識。「序盤から『なんか違うな』っていうのは感じていたんです。修正して、うまくできたかな」。左に行く原因がクリアになり、本来のドローボールで自信を持って攻めていけた。

パーオン率は100%(撮影/田辺安啓(JJ))

「前半はどうなるかと思った。(2連続ボギーで)ダウンしかかったメンタルを持ち直して、うまく集中して、アンダーで終われた」。首位ターンした開幕戦に続き、首位と3打差の通算7アンダー3位タイと2週連続で上位につけて週末を迎える。

2週連続の優勝争いへ(撮影/田辺安啓(JJ))

トップには、ここブラデントンに拠点を構えて多くのギャラリーを引き連れるネリー・コルダ、同じ7アンダーにも前週優勝で殿堂入りに王手をかけているリディア・コー(ニュージーランド)といったツアーの“顔”が並ぶ。「強い人が多いので、自分は自分のゴルフに集中して頑張るだけかな」。小さな身体で強力なライバルたちと真っ向勝負だ。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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