水害時支援の「恩返し」能登半島被災地へ土のう袋 日田市小野小児童がメッセージ【大分県】

応援メッセージを書いた土のう袋を持つ児童ら=日田市鈴連町の小野小
土のう袋にイラストを描く児童
松永鎌矢代表理事(右)にメッセージ入り土のう袋を手渡す児童

 【日田】能登半島地震の被災地を応援しようと、日田市鈴連町の小野小(22人)の児童が25日、現地で使われる土のう袋に励ましのメッセージを書いた。支援金と合わせて地元のNPO法人リエラ(松永鎌矢代表理事)に託した。同校は2017年と23年の水害で被災。全国から受けた復興支援に対する恩返しの思いを込めた。

 子どもたちは17日、石川県の被災地で活動する松永代表理事(34)からオンラインで防災講話を受け、避難所の物資不足など現状を知った。「自分たちにできることを考えよう」と各家庭に呼びかけ、支援金5万2652円を集めた。リエラが現地に持参する土のう袋22袋に、応援メッセージも書くことにした。

 25日、児童は袋に「体に気を付けて」「大分県から応援しています」「地震に負けるな」などと書き込んだ。ウサギやパンダなどのカラフルなイラストも添え、松永代表理事に手渡した。

 6年の柳瀬成瑠君(12)は「私たちも水害でたくさん助けてもらったので、少しでも恩返しをしたい。石川県の皆さんが無事に過ごせることを願っている」と話した。

 土のう袋はリエラが活動する能登町で活用する。支援金は必要物資の購入などに充てる予定。

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