DOD「リングヲモヤセ」超ユニーク焚き火台を徹底レビュー☆使ってみて再認識した焚き火の面白さとは?

キャンプ場でお隣さんのギアに興味を抱いたことはありませんか?今回は、DODの超個性派な焚き火台「リングヲモヤセ」を徹底レビュー。プロレスのリングを彷彿とさせるデザインで、燃え盛るキャンプファイヤーを"観戦"しているかのような興奮が味わうべく、ハピキャンライターMIZUKIが実際に使ってみました!

「リングヲモヤセ」炎の格闘を観戦する焚き火台

DOD公式サイトより

DODの超個性的な焚き火台「リングヲモヤセ」は、格闘技のリングのような空間の中で燃え上がるダイナミックな炎を、様々な角度から格闘技観戦さながらの興奮で堪能できます。

焚き火を縦方向にくべることができるので、大きな薪木もガンガン燃やます。焚き火が大好きなキャンパーに激推ししたい逸品。

今回は、「リングヲモヤセ」を実際に使用してみました!使用感などを徹底レビューしていきます。

  • リングヲモヤセ スペック
  • カラー:ブラック
  • DOD STORE価格(消費税/送料込): 13,200円
  • サイズ: (約)W31×D31×H34.5cm
  • 収納サイズ: (約)W34×D34×H12cm
  • 総重量: (約)5kg
  • 材質:
  • リング、ポール、ロストル、
  • 遮熱スタンド:スチール
  • ワイヤーロープ、ボルト、ウイングナット
  • ゴトク:ステンレス
  • キャリーバッグ、タイベルト:ポリエステル
  • 静止耐荷重: 20kg(ゴトク)
  • セット内容: リング、ポール×4、ワイヤーロープ×3、ボルト×12、ウイングナット×12、ロストル、遮熱スタンド、ゴトク、キャリーバッグ、タイベルト

開封&組み立ててみました

筆者撮影

迫力のある炎が色々な角度から楽しめる「リングヲモヤセ」は、写真のようなキャリーバッグにスッポリ収納されています(収納サイズ(約)W34×D34×H12cm)。

さっそく開封してみましょう。

収納バッグにスッポリ収まる焚き火台の中身

筆者撮影

パーツは、焚き火台の基礎となる台座、遮熱板、ロストルのほかワイヤーロープや、固定するための小さなナットとボルトが入っています。

全てのアイテムを収納しても余裕のあるバッグには、お持ちの着火グッズや、焚き火シートを一緒に収納できちゃいます。

(DODでは、タキビバビデブーMの使用が推奨されています)

組み立て手順【1】ワイヤーにナットを装着

筆者撮影

まずは、ワイヤーロープにナットを通していきます。1本のワイヤーに4つずつボルトを通し、ワイヤーを輪にするためのネジ止めをします。

筆者撮影

このロープを3本分作ります。

筆者撮影

組み立て手順【2】リングの柱をセッティング

次に、台座にロストル(網)を置き、4本のポールをさしていきます。(特に力は必要なく、子どもでもスッとさし込めます)

筆者撮影
筆者撮影 ポールの設置まで完了

次に立ち上げた4本のポールに、手順①で作ったワイヤーロープ接続します。

筆者撮影 ボルトとナットを締めしていきます。この段階では締めすぎないこと!

[ 画像が省略されました ]

ロープの張り具合を調整しながら4つの角に一か所ずつバタフライナットを設置していくのですが、ここで「締めすぎない」ようにするのがコツ!

3つ目までの締め具合によっては、最後の一本にワイヤーが届きません!!

筆者撮影「ガーン、、、4本目が届かない!」の図
筆者撮影

このように緩めにセットしてから、全体のバランスを見て少しずつバタフライナットを締めて”張り”具合を調整します。

筆者撮影

組み立て手順【3】出来上がったリングを遮熱スタンドに乗せる

最後に、遮熱スタンドの上に乗せれば完成です!

筆者撮影

[ 画像が省略されました ]

ポールとワイヤーのセッティングが必要なのは初回だけです!

筆者はキャンプ場ですべての組み立てをしましたが、ワイヤーのセッティングまでを自宅で済ませておくと、現場でもたつくことがなくスムーズだと感じました!

ワイヤー&ナットは、一度セットしてしまえばそのまま収納ができます。

2回目以降は、広げてポールをさすだけ!手のかかる作業は初回だけなので安心してください!

筆者撮影 ポールとワイヤ―ロープのセットは初回だけでOK
しまう際は、接続したまま収納できます。

ちなみに、張り具合についてDODから以下のような注意点がありましたのでご参考ください。

ワイヤーロープの中央にゴトクを置いた際、たわみ量が約2cmになるよう張り具合を調整してください。
※ワイヤーの張りが強過ぎると、ワイヤーが切れたり本体が変形する場合があります。

筆者撮影 少したわむくらいの「あそび」が必要

組み立て手順【4】ゴトクをセット

付属のゴトクをセットするときは、上に載せるだけです。

ゴトクを使えば、ケトルはもちろん、ダッチオーブンや土鍋などの重たい調理器具も置けるので(耐荷重20kg)ので焚き火調理も可能です!

筆者撮影 冬は鍋!ですね。

実際に焚き火をしてみました

筆者撮影

「日常のいろいろな悩みは燃やし尽くして、明日からまた頑張ろう。」

そんなファイティングスピリットを形にしたDODの焚き火台「リングヲモヤセ」で、実際に焚き火をしてみます!

ワイヤーを活用すると着火が簡単に

筆者撮影

それでは、早速着火をします。

着火用の細かい木をロストルの上に置いて、火をつけました。

ワイヤーに少し大きめの薪を乗せておいて、火が育ったらその薪に火を移していく。このようにワイヤーを使って薪を浮かせた状態で種火を当てることができるので、簡単に薪に着火させることができます。

そして、段階的にサイズの大きい木を焚べていく。火を育てる楽しみを、じっくり味わうことができました。

4面どこからでも薪を差し込める

筆者撮影  

一番下の段から2段目、3段目と薪を差し込んでみました。空気の入り口が多く、火の発育環境が良好ですw

薪を乾かしてから燃やせる!

この日、焚き火用の薪をキャンプ場到着前に無人販売で調達した筆者ですが、なんと、その薪の束が見事に湿っていました(泣)!

湿っている薪をそのまま燃やすと、薪木内部の水分が沸騰し爆発する危険が!!

火傷したり、身に着けている衣服やテントなどの大切なギアがダメージを受けてしまうことがあります。

「リングヲモヤセ」を使う場合、湿った薪を燃やす前に炎が小さいうちに上部のワイヤーやゴトクに薪を置いて乾燥させ、ある程度乾いたてから、燃やすことができちゃいます!

湿った薪を買ってしまったことで気が付けた、「リングヲモヤセ」ならではのナイスな特徴でした~。

筆者撮影 
筆者撮影 調理中もサイドから燃え盛る焚き火を眺められます

火床(台座)が浅いので、焚き火後の処理は工夫が必要

片付けも簡単です。4つのポールをスポっと引っこ抜いて、ロストル(網)を外し、平たいお皿状の台座に落ちた灰や燃えカスを捨てるだけ。

ポールを抜くのに力は要りません。

筆者の滞在したキャンプ場では燃えカスを回収してくれたのですが、灰捨て場まで2〜3分歩く距離でした。

「リングヲモヤセ」は台座の本体形状が浅いので、歩いていくと灰が舞う舞う~~~(汗)対策として、遮熱板を蓋にして持って行き、灰を舞い上がりを抑えました。

筆者撮影 台座に遮熱板で蓋をして灰置き場へ

焚き火してみた感想

家族の中でダントツ一番で焚き火が好きな筆者ですが、この焚き火台は、「焚き火を愛する者のための焚き火台」と、声を大にして叫びたい!です。

着火して、徐々に火を育てていき、大きく燃え上がる炎をリングサイドから眺めたり、ワイヤーに置いた大きな木に、小さいころから大切に育てた炎がメラメラと燃え移る様子を堪能したり、、、

筆者撮影

焚き火の醍醐味を、余すことなく存分に味わえる!とっても「楽しい」焚き火台です。

「リングヲモヤセ」をオススメしたい人

筆者撮影

個性炸裂の焚き火台「リングヲモヤセ」のご紹介をしています。この焚き火台をオススメしたい人は・・・

おすすめしたい人【1】誰とも被りたくない人

何よりもこの独特な外見に注目です!

キャンプへ行くと、有名ブランドの焚き火台があちらこちらで見かけられることがあります。

(筆者は仕事柄、他のキャンパーの焚き火台の商品名まで言い当てながらキャンプ場を散歩することも。それくらい、有名な焚き火台は被りがちです。)

しかし、この個性的なビジュアルの「リングヲモヤセ」は、現時点ではまだキャンプ場で見かけたことがありません!

筆者撮影

おすすめしたい人【2】足元から温まりたい人

焚き火の周りはワイヤーで囲まれているだけなので、低い位置でもあたたかいのが特徴です。

遮熱板の下は熱くならないものの、側面への放熱を遮るものがないため、家族4人で火を囲んでも、足元からみんなが平等に暖を取ることができます。

筆者撮影

おすすめしたい人【3】あらゆる薪の種類を一度に燃やしてみたい人

「リングヲモヤセ」を使えば、大きな薪も小さな細木も、色んな木の燃える様子を様々な角度から観察できます。

おすすめしたい人【4】簡単組み立ての焚き火台を好む人

焚き火台のセッティングは、遮熱板、本体、ロストルを重ねて、四つ角にポールをはめるだけなのでとてもスムーズです!

筆者撮影

惜しい!気になるポイント

筆者撮影

「リングヲモヤセ」の惜しいポイントをひねり出してみました。

横風を直で食らう

「リングヲモヤセ」は、前後左右に遮るものがないので、4つの側面全てがあたたかいのがメリットです。一方で、風が吹くと、良くも悪くも確実に風の影響を受けます。

筆者も、突風により火の粉が舞い、お気に入りの服に穴が開いてしまいました。対策にはぜひ風防をご用意ください。

常に火を見張り続ける必要あり

「リングヲモヤセ」は焚き火中、火状態を見張り続けることが必須となります。

サイドが立ち上がった焚き火台であれば、トイレに行く等の短時間の離席が必要な際、上部にアルミホイルで蓋をするなどで対応できますが(長時間の離席は禁物)、「リングヲモヤセ」は火の粉が飛びやすい為、焚き火中の離席が難しい…。

常に誰かが、焚き火台に張り付く必要があります。

複数人のキャンプであれば大丈夫だと思いますが、ソロキャンプで利用される場合は、トイレに行った後に着火するようにしてほしいですね。

筆者撮影

ウサロゴのアピールが控えめ

筆者もDODファンで、ウサロゴのグッズを持ち歩きたくなるタイプ。

この焚き火台は、個性的なフォルムでありながらもウサロゴは収納ケースにのみにプリント。

本体は写真の通りウサギロゴはなく、「DOD」の刻印のみという控えめの主張となっております。

ウサギロゴ好きな方には、少し物足りないかもしれませんね。

筆者撮影 近づけば見える「DOD」のロゴ

「リングヲモヤセ」で炎を思う存分味わおう

個性的なデザインの焚き火台は数多くありますが、高額で手が届きにくいものが多いです。

その点、「リングヲモヤセ」は他のキャンパーと被ることも難しく、レアな存在でありながら、平均的な価格帯で手に入ります(13,200円税込)。

着火から火を育てていく過程をじっくり味わい、様々な角度からもダイナミックに燃え上がるファイヤーを"観戦"できる「リングヲモヤセ」。

筆者は今回のレビュー記事執筆を通して、あらためて自分が焚き火大好きなのだと認識しました!

火を育てながら、四方に張り巡らせたワイヤーロープの隙間から、アレコレ考えながら木を補充する楽しさを、ぜひ焚き火LOVERのキャンパーさんに味わってもらいたいです!

© ハピキャン