「文化財防火デー」世界遺産二社一寺で消防訓練

「文化財防火デー」の26日日光の世界遺産二社一寺では合同による消防訓練が行われました。

消防訓練は日光東照宮の御仮殿から火が出たという想定で行われました。そして日光東照宮の職員らで組織する自衛消防隊が手分けして消防などに通報したり備え付けのホースを速やかに組み立て放水活動にあたりました。さらに通報からおよそ10分後。日光消防署の消防隊員らも到着し周りの建造物へ火が燃え広がらないよう御仮殿をぐるりと囲むように各方面から消火活動を行いました。

「文化財防火デー」は、1949年1月26日に奈良の法隆寺金堂の壁画が火災で焼けたことを教訓に1955年に定められました。

貴重な文化財が数多く集まる世界遺産の二社一寺でも火災から守るための訓練が毎年行われています。70回目を迎えた今年、式典であいさつに立った日光東照宮の稲葉久雄宮司は「私たちには日本の誇るべき貴重な文化財を次世代に引き継ぐ重大な責任があり二社一寺は今後も緊張感を持って守り抜く覚悟」と決意を述べました。

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