九州新幹線未着工区間巡り 佐賀県知事に面会調整 長崎・大石知事

 長崎県の大石賢吾知事は26日の定例記者会見で、九州新幹線長崎ルート未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式を巡り、佐賀県の山口祥義知事と面会し意見を交わす方向で調整していると明らかにした。
 昨年12月、佐賀県副知事が国土交通省幹部との協議で「地元での合意形成が必要」として、長崎県と議論する場を設けるよう同省に提案した。これとは別に今月18日、長崎県副知事とも非公開で会談し「話をしたいことがあれば、いつでも応じる」と伝えていた。
 会見で大石知事は「(山口知事とは)率直に意見を交わせる関係がある。会う機会をいただけないか調整している」と言及。新幹線を含む全般的な行政課題を話し合う意向で、新幹線については「どういう形なら(フル規格化を)実現できるのか意見交換したい」と話した。
 長崎県秘書課は両知事の面会について「今後、佐賀県側に打診する」。佐賀県から同省に提案された議論の場とは直接関係ないとしている。

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