上野氏、環流318万円 政治資金パーティー裏金事件巡り 報告書訂正へ

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派(清和政策研究会)の上野通子(うえのみちこ)参院議員は26日、下野新聞社の取材に応じ、2022年までの5年間に、派閥からノルマ超過分として計318万円の還流があったと明らかにした。政治資金収支報告書に記載しておらず訂正する。

 上野氏は17年に同派に入会。これまでの取材には、還流分が不記載だったことは事件後に認識したとした上で、還流額の確認が取れ次第、訂正すると説明していた。

 還流分のうち、政治資金規正法が報告書の保存を義務付ける3年間分は188万円。全額を事務所経費に充て、いずれも領収書などは保管されていたという。

 上野氏は「政治不信を招く結果となり申し訳なく思う。説明責任を果たすとともに、信頼回復に努めていきたい」と述べた。

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