土肥父子が夢の対決 北松・松浦と諫早両監督陣が計らい 県下一周駅伝・第1日

9区に親子で出走した北松・松浦の土肥正幸(諫早署、左)と諫早の健太(CAREERPORTほんまち)。レース後、父が長男の力走をねぎらう=佐世保市

 最後の県下一周で初の親子対決が実現した。北松・松浦の土肥正幸(諫早署)と長男で諫早の健太(CAREERPORTほんまち)が同じ9区に出走。健太は「親子で走り切れて良かった」、正幸は「息子の成長を感じることができた」と笑顔でレースを振り返った。
 正幸は59歳で35度目の出場。体力の衰えやコロナ禍での大会中止が続き、引退を考えたこともあったが「親子で走ることが長年の夢だった」。28歳の息子と一緒に最後の大会に向けて練習を重ねてきた。迎えた本番はそれぞれのチームの監督陣の計らいで“夢の対決”が実現。親子は「チームに貢献しよう」と誓い合ってレースに臨んだ。
 9位以下が一斉スタートした第8中継所。8位でたすきを受けた健太が約10秒先にスタートしたこともあり、並走はかなわなかった。それでも、レース後の2人の表情は充実感でいっぱいだった。

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