勝みなみ「出直してこいってこと」 予選落ちで次戦サウジアラビアへ

手応えを感じていたショットも要所でミスが出た(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 2日目(26日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

予選通過圏内の通算イーブンパーで迎えた終盤の8番(パー5)、勝みなみの1Wショットは大きく右に出た。わずかに白杭の向こう側へ達し、痛恨のOB。ダブルボギーで圏外にはじき出されると、左からの寄せが傾斜で落とされた9番(パー3)もダブルボギー。通算4オーバーで予選落ちとなった。

左に池がある8番は、入れてもOKな右のフェアウェイバンカーを向いて打ったが、「自分としては感覚はそんなに悪くないんですけど、たぶんフェースがちょっと開いてて…」と振り返る。それまでも、右に飛ぶ傾向があった1Wショット。前半13番で決めた今季初バーディも、セカンドは右のウェイストエリアからだった。

2日間を通して悩ましかったパッティング(撮影/田辺安啓(JJ))

ただ、右のミス自体は「気持ち悪くないから全然、許せる」という。悩ましかったのはスイングで手を使って出る左のミス。「それをしないように体で振ろうとすると、右に出ちゃう。右にふかしたくないホールでちょっと力が入って左、次は右…。もう、負の連鎖みたいな感じで、ちょっと修正ができなかった」。ボギー先行から5バーディを奪って巻き返しかけただけに、悔しさがにじむ。

米ツアー2年目の初戦。オフの練習で手応えを深めたショットは、同じ「73」だった初日も上々のフィーリングだった。朝の練習場でも状態は良く、前日苦戦したグリーン上の攻略がポイントとみていた。「いいショットもあったけど、悪いミスが出ちゃったので。試合でできないっていうのは“出直してこい”ってことだと思うので、しっかり出直して、次の試合に臨みたい」と課題を受け止める。

米ツアー2年目の初戦は予選落ち(撮影/田辺安啓(JJ))

次戦はサウジアラビアで2月15日に開幕する欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディース・インターナショナル」を予定。米ツアーのアジアシリーズはタイ、シンガポールとフィールド入りが厳しそうな状況もあり、3月は「明治安田レディス ヨコハマタイヤ」(高知・土佐CC)、「Vポイント×ENEOSゴルフ」(鹿児島・鹿児島高牧CC)と日本ツアー2試合に出場してから主戦場へ戻る見込みだ。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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