万全の装備で入山を 日光の雲竜渓谷で救助訓練 暖冬の影響、氷瀑にも

氷結した雲竜瀑で行われる山岳救助訓練=27日午前9時25分、日光市日光

 厳冬期に巨大な氷瀑(ばく)ができる栃木県日光市日光の雲竜渓谷で27日、同市山岳遭難防止対策協議会による山岳救助訓練が行われた。

 午前6時過ぎ、同協議会の会員14人が女峰山の中腹にある同渓谷へ出発。高さ約110メートルあるという氷結した雲竜瀑に到着すると、ピッケルを使って氷壁を登るなどの訓練をした。

 この日は氷瀑などの自然美を見物する人も多く見られた。ただ、訓練をした会員たちは「暖冬で氷瀑の大きさは例年の3分の1程度。こんなに氷が少ないのは初めて」と口をそろえた。

 同協議会の小泉秀人(こいずみひでと)会長(74)は「落氷や落雪の危険があるため、万全の装備で入山してほしい」と注意を呼びかけている。

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