岩手県、在宅医療強化へ 2024年度方針、車両や機器の導入を補助

 岩手県は2024年度、在宅医療の支援を強化する方針を固めた。医療機関に対し車両や専門機器の導入経費の半額を補助するほか、訪問看護の体験型研修を行い担い手の確保につなげる。高齢化が進み、自宅での治療やみとりを望むケースが増えると見込まれ、体制整備を後押しする。

 関連経費4千万円程度を盛り込んだ県の24年度一般会計当初予算案が2月14日招集の県議会2月定例会に提案される見通し。

 医療機器の導入補助は、次期保健医療計画(24~29年度)で、在宅医療で「積極的な役割を担う」と位置付けた医療機関に対し、経費の2分の1(上限100万円)を補助する方向。この医療機関と連携し、取り組みを拡大する訪問看護ステーションに対しても同様の補助率(上限50万円)とする想定だ。

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