「飛行犬」の傘で雨の日もワンダフル 3万匹から選び抜かれた200枚で製作 南あわじの写真家が提供、大阪のメーカーが販売

撮影した飛行犬の写真がデザインされた傘を持つ的場信幸さん=南あわじ市伊加利

 兵庫県南あわじ市の写真家、的場信幸さん(63)が撮影した「飛行犬」の写真をちりばめた傘の製造・販売を、レイングッズブランド「Wpc.」を展開するワールドパーティー(本社・大阪市)が始めた。空を飛ぶように走るトイプードルや柴犬、コーギーなど多彩な犬種が傘を彩る。的場さんは「この傘で雨の日も気分が晴れやかになれば」と笑う。(西竹唯太朗)

■2009年に商標登録

 飛行犬は、走っている犬にシャッターを切り、飛んでいるように見せる写真。犬専門の写真館を経営していた的場さんが、走り回る犬を何げなく撮影したところ、飛んでいるように見える写真が偶然撮れたことから始まった。

 「こんな写真はほかにないはず」と撮影サービスを始め、2009年には「飛行犬」と名付けて商標登録した。

 テレビなどで紹介されることも増え、全国から愛犬家の撮影依頼が来るようになった。3年前には、犬のノミ・ダニ駆除剤の全国放送CMにも活用された。

 昨年、同社から「傘に使いたい」と持ちかけられた的場さん。約18年間にわたって撮影した3万匹以上の犬の写真の中から、珠玉の約200枚を送り、製品に仕上がった。

 傘は、ベージュと白の2種類。それぞれ異なる犬の写真がレイアウトされている。「傘にプリントされた犬の飼い主から『ほしい』という声があった」と的場さん。今後は日傘の販売も予定されているという。

 2640円(税込み)。同社の自社サイトで販売している。

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