憧れの地の芝が公園に! アメフト「甲子園ボウル」で使用→神戸・垂水の舞子公園へ V6達成の関学大選手も移設式に参加

甲子園ボウルで使われた芝生の上で関西学院大の選手から指導を受ける星陵高の選手ら=舞子公園

 アメリカンフットボールの学生王者を決める「甲子園ボウル」で使われた芝生が舞子公園(神戸市垂水区東舞子町)に移設され、27日、オープニングセレモニーがあった。同大会で昨年、史上初の6連覇を遂げた関西学院大学アメフト部員も駆け付け、歓喜を味わった芝の上に再び立って高校生を指導。子どもたちが早速駆け回る姿もあった。 ### ■地元の高校生「光栄」

 全日本大学選手権の決勝「甲子園ボウル」は毎年12月に甲子園球場(西宮市)で開かれ、内野部分にも天然芝が敷かれる。この芝生を再活用しようと、これまでメリケンパーク(中央区)などに移設。今回は、明石海峡大橋を望む舞子公園内の広場約2200平方メートルに植え、芝生がなじんできたため一般開放した。

 セレモニーでは、関係者らが最後の芝生を植え込み、関学大のチアリーダー部などが迫力のある演技を見せて盛り上げた。訪れた地元の星陵高校アメフト部員は貴重な芝の上で、関学大の選手から直々にタックルやボールの奪い方といった日本一の技術を学んだ。

 同高アメフト部主将の大野秀太さん(17)は「憧れる地の天然芝でプレーできて光栄。学校には芝がないので練習で活用したい」と語った。(大高 碧)

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