北陸新幹線運行時刻に合わせ花火…ふくい桜まつり2024概要発表 桜並木にテラス席、周遊バスやまち歩きも

昨年のふくい桜まつりでにぎわう足羽川河川敷。今年は新たにテラス席が設けられる=2023年3月、福井市つくも1丁目

 3月23日に開幕する福井県福井市の第39回ふくい桜まつりの概要が1月26日、発表された。足羽川河川敷には桜の下で食事や花見を楽しめるテラス席を新設。2年ぶりに運行するオープントップバスや低速車両といった周遊コンテンツ、北陸新幹線開業を記念した花火など、多くの観光客らを出迎える態勢を整えた。開幕前夜22日のオープニングイベントでは、俳優森崎ウィンさんのトークショーも開かれる。

 この日、同市のアオッサで開かれた実行委の会合で、4月7日までの16日間開かれるまつりの開催概要が承認された。

 テラス席は九十九橋-桜橋間の左岸に設置。桜並木を頭上に臨む位置に約20メートルのテーブルを設け、対岸の桜などをゆったり楽しめる無料スペースとする。例年設置される「桜床」やキッチンカーも並びにぎわいを演出する。

⇒映画「おしょりん」北乃きいさんと森崎ウィンさんが福井県ロケ

 会期中は県都の春を染める桜並木や足羽山などでの恒例のライトアップを実施。新幹線駅舎がある福井駅東口でも新たに実施する。各地の桜スポットを巡るオープントップバス、低速電動カート「ふくトゥク」も運行する。

 3月23、24日には市中央公園で、福井の食や体験、歴史コンテンツを集めたイベント「ふくい“桜”城下町」を開き、スタンプラリーや写真を撮りながらスポットを巡るゲーム「ロゲイニング」などのまち歩きを促す仕掛けを用意。福井市グリフィス記念館では観光情報ブースを設け、土日曜にはマルシェやライブペインティングなどのイベントを行う。

 まつりの前夜祭と位置づける22日には、ハピテラスでライトアップ点灯式を実施。映画「おしょりん」にも出演した森崎さんがトークショーで花を添える。開業記念花火は、22、23、30日に予定し、新幹線運行時刻などに合わせて各日150発を打ち上げる。

 関連事業として、3月15、16日には、市内施設宿泊者向けに、福井市観光大使の俳優、津田寛治さんがイラストを担当する記念ポストカードを配布する。

 会合では、まつり実行委会長の西行茂市長が「観光客にまた来たいという気にさせるのがまつりの使命。開幕翌週のふくい桜マラソンなどを含め、開業後の一大イベントとして盛り上げたい」とあいさつした。

 無料駐車場は福井競輪場に350台を用意。花月橋下河川敷には180台分を1台千円の有料スペースとして解放する。福井駅東口や各まつり会場も結ぶシャトルバスを20分間隔で運行する。

© 株式会社福井新聞社