盛岡市みたけの五日市塗装工業(晴山潤一代表取締役)は、塗装や工事中の建物を覆う現場シートに海の生物をデザインする試みを始めた。工事現場を「水族館」のように彩り、子どもや地域住民に楽しんでもらう。残業規制強化で人手不足が深刻化する「2024年問題」に直面する建設業界は、業務効率化や労働環境改善など多様な取り組みを展開している。同社は現場へのアート導入などを通じて、3K(きつい、汚い、危険)と言われる業界イメージを払拭し、人材確保につなげる。
シートは海をモチーフに、イルカやペンギンなどが泳ぐ姿をデザイン。同社は県央部を中心に戸建住宅やアパートなどの塗装、リフォーム工事を手がけており、各現場に設置して付近を歩く子どもたちや通行人に見てもらい、親しみやすさをアピールする。
同社独自の「アクアファンプロジェクト」の一環で、シート設置だけではなく、地域住民との交流イベント開催や情報発信などにも力を入れていく。