コリアタウンに「守り神」 韓国・済州のトルハルバン

大阪市生野区の商店街「コリアタウン」近くの公園に設置された石像「トルハルバン」=28日

 韓国南部・済州島で村の入り口などに守り神として置かれる石像「トルハルバン」2体が、大阪市生野区の商店街「コリアタウン」近くの公園に設置され、28日記念式典が開かれた。生野区によると、1923年に済州島と大阪を結ぶ定期航路が開設され、現在のコリアタウン近辺に工場労働者などの多くの島民が住むようになった経緯がある。

 航路開設から100年となったことを記念し、済州の地元自治体が寄贈した。トルハルバンは帽子をかぶったおじいさんの顔を模した石像。火山岩で作られ、「文官」と「武官」の2体一組で安全を守る。

 筋原章博区長は「観光客に、石像を見て文化と歴史を知ってほしい」と話した。

© 一般社団法人共同通信社