ブータンで新政権発足 トブゲイ首相、経済に課題

 【ニューデリー共同】ヒマラヤの王国ブータンで今月行われた国民議会(下院、47議席)総選挙で勝利した、国民民主党を率いるツェリン・トブゲイ首相(58)が28日、新政権を発足させた。トブゲイ氏は2013~18年にも首相を務めており、通算2期目となる。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴って打撃を受けた経済の立て直しが最大の課題だ。ブータンは観光業が主力産業だが、国外からの旅行者受け入れを一時停止していた。雇用不足も深刻で、若者の国外流出が大きな問題になっている。

 ブータンは経済や軍事面でインドと緊密な関係を保ってきた。トブゲイ氏は親インド外交を継続し、さらに協力を深める方針だ。

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