人気漫画「ONE PIECE」題材に将来の夢を考える特別授業 子どもたちが海賊旗に書いた未来は?

将来の夢を考えて「海賊旗」を描く児童ら(向日市寺戸町・第4向陽小)

 将来の自立に向けた基盤を育むキャリア教育の取り組みが、京都府乙訓地域の小中学校で行われた。子どもたちは人気漫画を題材にしたワークショップや社会人講師の講演を通して、夢を膨らませたり、進路を考える際の心構えを学んだりした。

 人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」を題材に将来の夢を考える特別授業が、向日市寺戸町の第4向陽小で開かれた。4年生32人が自分の夢を象徴するイラストを「海賊旗」に描き、「実現に向けて頑張る」と宣言した。

 発行元の集英社が職業観を育てるキャリア教育の一環として、小学生を対象に47都道府県で開催している。府内では同小が選ばれ、同社のプログラムに基づいて担任の教員が進行した。

 対象の授業では、ワンピースの主人公ルフィら登場人物がそれぞれに夢を持っているとストーリーを振り返った。その上で、子どもたちがキャビンアテンダントやプロ野球選手など、それぞれが将来なりたい職業を付箋に書き、ワークシートに貼り付けた。自分の「得意なこと」「宝物」などを考えた後、4人グループで1人ずつの「特徴」「長所」などを伝え合った。

 最後に子どもたちは、黒い布にドクロマークや夢の職種の道具などを描き、自分の夢に向かう「海賊旗」を完成させた。ボールとバットを描いた男児は「プロ野球選手になりたい」と力強く述べた。

 

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