大田原で新年恒例「黒羽大花市」 縁起物求めにぎわう 今年で350年の節目 液晶大型テレビやゲーム機当たる抽選会も

縁起物などを買い求める客でにぎわった黒羽大花市

 【大田原】新年恒例の「黒羽大花市」が28日、黒羽向町の旧駅前通りで開かれた。黒羽藩主の命で1674年に始まったとされ、今年で350年の節目を迎えた。通りは縁起物を求める家族連れなどでにぎわった。

 地域住民らによる黒羽花市大世話人会が主催。リオン・ドール黒羽店前から国道294号までの約400メートル区間には、縁起物や飲食品を販売する露店約80店が並んだほか、液晶大型テレビやゲーム機などが当たる抽選会も行われた。

 手のひらサイズのだるまを購入した小滝、看護師小泉美保子(こいずみみほこ)さん(46)は「次男が大学受験を控えているので合格を願って買いました。華やかな雰囲気でテンションが上がりますね」と笑顔だった。

 同会の三田光男(みたみつお)会長(76)は「節目の年が新型コロナ禍と重ならずに開催できた。天候にも恵まれ多くの人が来場してくれて良かった」と話した。

黒羽大花市の露店でだるまを選ぶ来場者

© 株式会社下野新聞社