世界的建築家の段ボールベッド 坂さん考案、金沢の避難所で好評

ベッドの使い心地を確かめる坂さん(左)=額谷ふれあい体育館

 輪島市の避難者が暮らす金沢市の額谷ふれあい体育館で、世界的建築家の坂(ばん)茂さん(66)が考案した段ボールベッドが好評を得ている。簡単に組み立てられるほか、ベッド下の八つに区切られた空間を収納スペースとして活用できる。28日は坂さんが体育館を訪れ、使い心地を確かめた。

 良品計画が販売する「ダンボールでできたベッド」で、坂さんが同社に寄付を呼び掛け、シングルサイズの40台が導入された。坂さんは寝具メーカーのエアウィーヴにも協力を呼び掛け、28日はマットレス40枚が届いた。輪島市名舟町の浜高咲子さん(76)は「起き上がりやすく、寝心地がよい。マットレスも加わって熟睡できそう」と笑顔を見せた。

 坂さんは2月中旬、珠洲市内に自身が設計した木造仮設共同住宅が建設されることに触れ、「避難所の環境が高いレベルに維持されることが当たり前になってほしい」と話した。

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