岩手県は、不足しているバスの運転手を確保するため、運行事業者に対して新規採用者の試用期間の給料を一部補助する方針を固めた。対象期間は入社から半年間で補助率は経費の3分の1、1人当たりの補助上限は40万円程度で調整しているもようだ。運転手募集や育成に関連する経費、女性運転手用のトイレ整備など職場環境改善のための補助も設ける方向。高齢化や人材流出が深刻化する現状に歯止めをかけ、「地域の足」の維持に注力する。
関連事業費約1700万円を盛り込んだ2024年度一般会計当初予算案を2月14日招集の県議会2月定例会に提案する見通し。
補助事業の対象は、県内で乗り合いバスを運行する県交通、県北自動車、JRバス東北の3社が想定される。試用期間の運転手の給料は、半年間で1人当たり100万円程度と見込まれる。補助を通じて各社の積極的な採用を促し、30人以上が対象となりそうだ。