長崎県が整備している県道平戸江迎線田平工区のうち、平戸市田平町一関免と同町小手田免の市立田平中そばを結ぶ約620メートル(幅6メートル、片側1車線)が28日、供用を開始した。これに伴い、平戸大橋入口交差点から田平中そばまでの同工区約2.3キロが全線開通した。
県道平戸江迎線(約9.4キロ)は同交差点を起点に、西九州自動車道松浦佐々道路に設置する平戸インターチェンジ(IC)を結ぶ計画。同工区はその一部で、今回の全線開通によって同交差点と田平中間のアクセス向上に寄与する。
開通式は同町の集会施設「たびら活性化施設」であり、関係者約70人が出席。黒田成彦市長は「当初は反対の声があった。多くの人たちの協力の証しとして開通式開催を県に要請した。交通安全、通学路保全も考えたい」とあいさつ。この後、村山弘司県県北振興局長や黒田市長、住民代表らが現地でテープカット。関係車両十数台が通り初めをして開通を祝った。
昨年夏、同交差点が丁字路から十字路に変更された後、朝夕の時間帯に渋滞が頻発。県は渋滞緩和策として、平戸大橋側と田平港・松浦市側の右折帯を延伸するなどの改修も行った。