和倉温泉加賀屋「必ず復活させる」 小田代表が決意 壊滅的被害も前向く

和倉温泉復活へ意欲を語った小田代表=28日午前11時5分、七尾市和倉温泉の旅館「あえの風」

 七尾市和倉温泉の旅館「加賀屋」の小田禎彦代表は28日、能登半島地震で壊滅的な打撃を受けた加賀屋について「想像を絶する被害に驚いているが、必ず復活させる。和倉はよみがえります」と石川を代表する湯のまち復活への意気込みを語った。北國新聞社の取材に答えた。

 和倉温泉は建物損壊などでほぼ全ての旅館が休業に追い込まれた。加賀屋では建物内部の損傷状況の調査が進んでいるが、被害の全貌は分かっていない。グループ旅館の「あえの風」「松乃碧」「虹と海」とともに営業再開のめどは立っていない。

 小田代表は28日、あえの風に視察に訪れた馳浩知事とともに、崩れたままの外壁や、食器が散乱する状況を再確認した。自身も1日に和倉温泉にある自宅マンションで被災し、避難生活を余儀なくされている。地震後に不通になった源泉から湯が湧き出たことを「和倉復活の希望」と強調。国や県、市からの支援に感謝した上で、早期の断水解消を求めた。

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