7頭目の“市民”に…所沢市、盲導犬に特別住民票を交付 補助犬への感謝込め、日々の活動の周知狙う

特別住民票を交付された盲導犬と矢吹美智子さん(右)、小野塚勝俊市長=所沢市役所

 埼玉県所沢市は25日、市内の盲導犬1頭に特別住民票を交付した。目や耳などが不自由な人の生活を支える補助犬に感謝するとともに、日頃の活動を知ってもらおうと発行した。

 盲導犬は2歳のメスのラブラドルレトリバー。同市在住の矢吹美智子さん(67)の行動をサポートしている。

 矢吹さんが盲導犬と共に市役所を訪れ、盲導犬の名前や住所、写真などが掲載された特別住民票を小野塚勝俊市長から受け取った。盲導犬の名前は、サポート活動の最中に周囲から呼ばれることなどを避けるため非公表としている。

 矢吹さんは、盲導犬について「ハーネスを付けると仕事モードになるが、家では普通のペットと一緒。食いしん坊で元気が良い」と紹介した。

 市は2016~20年に、盲導犬と聴導犬に特別住民票を交付しており、今回で7頭目という。

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