将棋の藤井聡太八冠。菅井竜也八段の挑戦を受ける王将戦七番勝負第3局に勝ち、「王将戦3連覇」と「タイトル戦20連覇」に王手をかけましたが…注目の対局に使われた駒は「あの人」の私物でした。
(気象予報士・森田正光さん)
「私のです!自分の物です!」
なんと気象予報士・森田正光さんの私物。
一体なぜ、森田さんの駒が対局で使われたのでしょうか?
(森田さん)
「(主催者の)スポニチの記者の方で、むかし将棋の王将戦を担当していた方とずっとお友達。たまたま話の中で『将棋の駒を持っている』と言ったら『王将戦で使ってもらうこともできますよ』という話になって」
この話を聞いた森田さんは、今回の王将戦のために駒を購入。
(森田さん)
「森田と申します。駒を使っていただければと思いまして」
第3局の前日に藤井八冠が実際に駒を確認し…
(藤井聡太八冠・21歳)
「王将戦、こちらで大丈夫です」
(菅井竜也八段・31歳)
「自分もこれで」
森田さんにとって奇跡の瞬間!対局で使われることが決まりました。
駒は「虎斑」という虎の肌のような斑(まだら)が入った貴重なものだそうで…
(森田さん)
「何年も経ってくると本当に綺麗になってくる。持っていれば持っているほど美しくなる」
そんな貴重な駒のお値段は…
アマチュア四段の森田さん 駒の値段を聞いてみると…
(大石邦彦アンカーマン)
「福澤諭吉さん何人ですか?」
(森田さん)
「全部で合わせると100人はいないけど、数十人よりは上ですね」
実は森田さん、生粋の将棋ファンで腕前も「アマチュア四段」だそう。
(森田さん)
「時間があるので(免状)持ってきますよ」
(大石アンカーマン)
「森田さん、ものすごい勢いで走って免状を取りに行きました(笑)」
(森田さん)
「じゃじゃじゃじゃーん!こんなことしてて良いのかな。ガチで好きなんですよ、将棋が」
今回の対局は仕事が忙しく、観戦できなかったと言うことですが、自分の駒が使われた感慨はひとしおです。
(森田さん)
「『僕の駒だ!』と思って。『自分の駒だ!』って」
森田さんは、対局に使われた駒を大切に保管するそうです。