「非常に厳しい状況」 ダム貯水率が22年ぶりに40%下回る 上水道3%カットへ

雨の少ない状況が続き、愛媛県松山市の水がめ石手川ダムの貯水率は22年ぶりに40%を下回りました。30日からは上水道の3%カットなど取水制限が強化されます。

(記者リポート)
「石手川ダム、水位は低くなっていて、岩肌もかなり見える状況になっています」

石手川ダムの流域では去年9月以降、雨量が少ない状態が続いていて、29日正午時点の貯水率は39.8%と、平年を43ポイント近く下回っています。

貯水率が40%を割り込むのは、22年ぶりです。

こうした状況を受け、石手川渇水調整協議会は、去年11月から始まった取水制限を、30日午前0時からさらに強化することを決めました。

新たに上水道を3%カットするほか、田んぼなどで使用する農業用水をこれまでの33.3%から50%に、かんきつ栽培などに使うかんがい用水を5%から10%に強化します。

(国土交通省松山河川国道事務所・菊地志郎所長)
「約20年ぶりという状況でして、非常に厳しい状況にあると認識しています」

松山市は「1人1日バケツ2杯=20リットル」の節水を呼びかけています。

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