サッカー界最強の「赤黒ストライプ」ユニフォームを着る5チーム

数あるサッカーユニフォームの中でも人気デザインの一つである赤黒のストライプ。

威厳と美しさの両方を兼ね備えたこの色の縦じまユニフォームは、いつの時代でも人気を誇り、そして憧れの的だ。

ここでは、この2色ストライプのユニフォームを持つ5つのチームをご紹介しよう。

マンチェスター・シティ

マンチェスター・シティ 1984-86 Umbro アウェイ ユニフォーム

イングランドで赤黒と言えば最近ではボーンマスのキットカラーとしても知られているが、マンチェスター・シティは1960年代から定期的にこのストライプを使ってきた。

1960年代にイタリアのミランの赤黒ユニフォームに触発されて採用を決定し、1968年から現在まで使い続けている。だが、元々は1880年に創設されシティの母体となったウェスト・ゴートン(St Mark's West Gorton)のキットカラーだったという。

シティの赤黒ストライプは1990年代、2000年代、2010年代などにも登場しているが、胸に「PHILIPS」のロゴを付けた1984-86モデルは現在でも人気が高い。

フラム

フラム 2001-02 adidas ホーム ユニフォーム

最近では使われることが少ないため印象が薄いかもしれないが、フラムもアウェイユニフォームに赤黒の2色を使うことがあるチームの一つだ。最後に赤黒2色を使ったのは2009-10シーズンのアウェイとなっている。

80年代までは赤をメインに黒の差し色というスタイルが多かったが、1993-94シーズンにこの2色のストライプが登場。その後はツートーンやチェック柄などでこの2色を使い、01-02モデルで久々にストライプが復活している。

01-02シーズンは歴代で唯一の「Pizza Hut」胸ロゴのユニフォーム。サッカー界では滅多に見かけないこのロゴマークのユニフォームは、今や伝説的な存在だ。

北海道コンサドーレ札幌

北海道コンサドーレ札幌 2016 Kappa ホーム ユニフォーム

日本のJリーグを、と言うよりもアジアを代表する赤黒ストライプのチーム。伝統的にこのデザインを使うが、以前はその伝統から逸脱して異なるデザインを使ったこともあった。

赤黒2色ストライプは、クラブの前身である東芝サッカー部のユニフォームに使われていたものを継承。なお、東芝の名を引き継いだ社会人チームの東芝FCイーグルスも、この2色ストライプを使っている。

これまでPuma、adidas、Kappa、Mizunoの順でサプライヤーが変わってきた。どの時代のユニフォームも格好よいが、とりわけKappaとMizunoのユニフォームには傑作と呼べるものが多い。

ミラン

ミラン 2006-07 adidas ホーム ユニフォーム

誰もが認めるサッカー界最高の赤黒ストライプを持つチーム。そのクラブカラーから、イタリア語で赤と黒を意味するロッソ・ネロ(Rosso Nero)の愛称で親しまれている名門だ。

ただし重要なタイトルは白のアウェイユニフォームを着て勝ち取ることが多く、赤黒が代名詞でありながら白が強者の色という、少々変わった傾向を持つチームである。

このチームだけで特集を組めるほど赤黒の名作ユニフォームが数多く存在するが、一着だけを選ぶなら現時点で最後のUEFAチャンピオンズリーグを優勝した2006-07シーズンだろう。なお、決勝で着たユニフォームは白のアウェイだった。

レヴァークーゼン

バイエル・レヴァークーゼン 2001-02 adidas ホーム ユニフォーム

ドイツサッカー界で赤黒のストライプといえばバイエル・レヴァークーゼンである。1904年にドイツの企業バイエル社のチームとしてブンデスリーガよりも早く誕生し、リーグでは原則禁止されている「企業名入りチーム名」を特例的に許されている。

赤と黒はクラブカラーでチーム創設時から使われている色。ユニフォームのデザインに色以外の決まったパターンは無く、ストライプ、ボーダー、あるいはどちらかの色をメインに使うなど、時代によって様々なスタイルに変化する。

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2001-02シーズンは赤黒ストライプのユニフォームを着て栄えあるチャンピオンズリーグ決勝を戦った。しかしジネディーヌ・ジダンのスーパーボレーが決勝点となり、スコア1-2でレアル・マドリーに敗れ準優勝に終わっている。

ちなみに01-02シーズンはブンデスリーガを2位でフィニッシュし、DFBポカール(ドイツ杯)も準優勝。この赤黒ユニフォームは“シルバーコレクター”の記憶が重なる一着でもある。

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