創立150年祝いかるた制作 那須塩原・大原間小で児童考案 学校の特徴表す

オリジナルかるたを使ってかるた大会を楽しむ大原間小の児童

 【那須塩原】本年度で創立150周年を迎えた大原間小は、記念行事の一環として「大好き!大原間小」をテーマに約630人の全校児童から読み札と絵札のデザインを募集したオリジナルかるたを制作した。23~26日には、完成したかるたでかるた大会を開いた。読み札44枚の文言は「めのまえに あんしんできる けいさつしょ」など、学校の立地や学習内容などの特徴をとらえたユニークな内容。児童や教職員は「いい記念になった」と喜んでいる。

 同校は1874年2月、東小屋草風学舎として創立。その後、大原間尋常小学校、東那須野国民学校などへの改称を経て、1955年1月に黒磯町立大原間小となった。

 本年度は保護者らでつくる実行委員会が中心となって150周年記念事業を企画し、「子どもたちが楽しみながら愛校心を育てるきっかけになれば」とかるた制作を提案。児童から読み札の文言と絵札のイラストを募集し、選考を経て昨年12月に完成した。選ばれた文言は「あんだーの なかでひびくよ げんきなこえ」「つばめたち しょうこうぐちで おでむかえ」「にしもんは あめのひいつも だいじゅうたい」「よさこいの でんとうひきつぐ おおはらま」など。それぞれの作品に応募した児童の名前を入れ、使い続けても傷まないようにパウチ加工した。

 23日からは学年別にかるた大会を開き、子どもたちはチーム対抗で歓声を上げながら楽しんだ。6年伊藤陽理(いとうはるみち)君(12)は、かるた制作を振り返り「改めて学校のいいところを考えるきっかけになった。かるた大会もみんなで盛り上がれて楽しかったし、いい思い出になった」と笑顔で話した。

 今後は各クラスにかるたを1セットずつ置き、休み時間などに遊べるようにする予定だという。6年の学級担任宮下真之介(みやしたしんのすけ)教諭(37)は「かるた制作を通じ、子どもたちと保護者、教職員みんなで150周年を祝う気持ちが高まった。今後もかるたを大切に受け継いでいきたい」と話した。

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