高田君の分まで頑張ろう 穴水小が3学期、犠牲の級友に黙とう

久しぶりの再会を喜ぶ児童=29日午前9時、穴水町穴水中

 穴水町穴水小は29日、穴水中の校舎で3学期の授業をスタートさせた。穴水小では同町由比ケ丘で発生した大規模な土砂崩れで高田羚善(れい)君(5年)が犠牲に。教室では児童が黙とうをささげて級友の早すぎる死を悼み、担任の教諭は「亡くなった高田君の分まで頑張ろう」と呼び掛けた。

 29日は対面とオンラインで授業が行われ、全校児童160人のうち130人が出席した。4年の石川剛君は「友だちといっぱい遊びたい」と声を弾ませた。

 穴水小校舎は地震による被害が大きく、穴水中での授業再開に向け、自衛隊が穴水小から机や椅子を運ぶなど準備を進めていた。町内の向洋小と穴水中は既に授業を再開しており、全ての小中学校で休校が解消した。

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