GS不振の開催国コートジボワールが王者セネガルをPK戦で撃破! 躍進カーボベルデと共にベスト8進出【CAN2023】

[写真:Getty Images]

アフリカ・ネーションズカップ(CAN)2023のラウンド16の2試合が29日に行われた。

大会連覇を狙う優勝候補筆頭セネガル代表と、開催国のコートジボワール代表の一戦は、1-1のスコアで120分の戦いが終了。PK戦を4-5で制したコートジボワールが準々決勝進出を決めた。

グループCを3戦全勝で首位通過し、大会連覇へ最高の滑り出しを見せたセネガルは、ホスト国との8強入りを懸けた一戦に向けてマネやクリバリ、GKメンディ、パプ・サールといった主力を起用した。

一方、開催国ながらグループAを薄氷の3位で通過したコートジボワールは、大敗した赤道ギニアとのグループ最終節直後にガセ監督を解任。元指揮官でフランス女子代表を率いるエルヴェ・ルナール氏の“短期レンタル”も取り沙汰されたが、最終的にU-23チームを率いるエメルス・ファエ暫定監督の下で王者に挑んだ。

試合は開始早々に地力で勝る王者がスコアを動かす。4分、相手陣内左サイドでのスローインからマネがゴールラインぎりぎりで折り返しを入れると、ボックス中央で胸トラップしたハビブ・ディアロが強烈な左足シュートをニア上に突き刺した。

ここから一方的な展開も予想されたが、以降はコートジボワールもしっかりと切り替えて応戦。互いにフィニッシュまで持ち込めないものの、中盤で見応えのあるバトルを繰り広げていく。前半終盤にはコートジボワールのセコ・フォファナが馬力のある仕掛けでゴールに迫るシーンも作ったが、1-0のスコアのまま前半終了となった。

後半もセネガルが良い入りを見せると、開始直後にはボックス右に持ち込んだイスマイラ・サールが右足を振っていくが、これはGKフォファナの好守に阻まれる。

以降は一進一退の攻防が続くなか、より効率的な攻めを見せたセネガルは幾度か試合を決めるチャンスが訪れたが、マネやイスマイラ・サールら攻撃陣が仕留め切れない。

一方、ペペやアラー、ケシエら経験豊富な選手を投入し、後半終盤に攻勢を仕掛けたコートジボワールは土壇場で同点に追いつく。86分、ボックス内に抜け出したペペがGKメンディと交錯すると、オンフィールド・レビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのケシエがきっちり決め切った。

そして、今ラウンド屈指の強豪対決は90分間で決着は付かず、延長戦へ突入した。この延長戦ではオーリエ、マネと両チームのベテランが決定的なシュートを打ち合うが、GKの好守などに阻まれて勝ち越しゴールとはならず。準々決勝進出の行方は今ラウンド2度目のPK戦に委ねられた。

運命のPK戦では先攻のセネガルの3人目ニアカテがシュートを左ポストに当てて失敗したのに対して、後攻のコートジボワールは5人全員が成功。この結果、前大会王者を退けたホスト国コートジボワールが監督交代を乗り越えて見事にベスト8進出を決めた。

また、グループBを首位通過したカーボベルデ代表とグループDを3位通過したモーリタニア代表の一戦は、1-0で勝利したカーボベルデが準々決勝進出を決めた。

エジプト、ガーナの優勝候補を抑えてグループB首位通過で今大会のダークホースとなっているカーボベルデ。この試合では主導権を握ったが、前半はなかなかチャンスまで持ち込めない。

後半はより押し込んで多くのチャンスを作り出したが、決め切れないまま試合終盤に突入。それでも、88分には途中出場のジルソン・タヴァレスがボックス内で相手GKに倒されてPKを獲得。これをキッカーのライアン・メンデスがきっちり決めて土壇場で決勝点を奪った。

そして、このまま1-0で勝ち切ったカーボベルデが8強入りを決めている。

セネガル代表 1-1(PK:4-5) コートジボワール代表
【セネガル】
ハビブ・ディアロ(4分)
【コートジボワール】
ケシエ(86分[PK])

カーボベルデ代表 1-0 モーリタニア代表
【カーボベルデ】
ライアン・メンデス(88分[PK])

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