ソニー、ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」発売。写真/動画などをサーバー・クラウドに転送するためのデバイス登場

ソニーは、ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」を2024年3月22日に発売する。希望小売価格は税込159,500円。

同製品は、ソニー製アクセサリーの中でも新しいカテゴリーの商品で、6インチモニターやAndroid OSを搭載する。本体奥行きは、同社スマートフォンと比較すると若干の厚みがある感じだ。背面には、放熱効率を高めるための凹凸構造を採用している。

PDT-FP1は、ソニー製の民生用カメラや業務用カメラと一緒に使うことを前提としたデバイスだ。カメラとPDT-FP1をLANケーブル、もしくはUSBケーブル等で接続し、主に5Gネットワークを通じて、指定のサーバーやクラウド、YouTube、TikTok等のライブストリーミングサービスに伝送できる。

PDT-FP1は、これまでのポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングから置き換わる、映像伝送に特化したデバイスとして完成させている。外見はスマートフォンに似ているが、映像伝送に関わる機能を搭載している。

もっとも大きな特徴は、アンテナの構造で、通常のスマートフォンと全く異なるアンテナを新規設計している。郊外でしっかり電波を受け取れる仕組みを取り入れ、高速・低遅延の映像伝送を実現できるという。

黄色が新規設計のアンテナ

SIMは、1枚は物理SIMカードとeSIMを組み合わせたデュアルSIMに対応する。例えばKDDIとドコモのSIMを利用して、使用中のSIMが圏外もしくは通信品質の低下が起きた場合に電波品質の良いSIMを自動選択してくれる機能を搭載している。

冷却ファンは、PCクラスのファンを搭載する。長時間の使用かつ負荷の高い作業であっても、安定した送信を可能としている。ファンの動作は、冷却優先または静粛性を優先したい場合のために、3種類のモードから設定可能。バッテリー容量は5,000mAで、Xperiaの上位機種と同等としている。

端子は左からLAN端子を搭載し、α1やα9 IIIのLAN端子と繋いでデータ転送に対応する。また、チャージ用とデータ転送用のUSB Type-Cの端子を2つ搭載しており、給電しながらデータ転送が可能。屋外でモバイルバッテリーを使いながらデータ転送を長時間使用可能としている。

HDMI端子は一般的なコネクタを用いたType Aを搭載し、外部モニター等として使用可能。本体中央に三脚用ねじ穴を搭載し、カメラなどへの搭載が可能。サードパーティ製リグを使ってカメラ本体に搭載するといったことも可能としている。

ストレージは、256GBの内蔵SSDを搭載。容量を拡張するために1TBまで対応するmicroSDスロットを搭載する。

ソニー製カメラと組み合わせた際のスムーズなワークフローも特徴としている。これまではカメラとスマートフォンを繋いで、写真を選んでクラウドと納品先に送る作業をすべて手動で行っていた作業を、ソニー製カメラとPDT-FP1を使うことでケーブルを繋ぐだけで撮影データをストレージもしくは指定のクラウド・サーバーに自動転送できるとしている。

*1 AndroidはGoogleLLCの商標
*2 QualcommとSnapdragonは米国およびその他の国々におけるQualcomm Incorporatedの登録商標
*3 ファームウェアやプリインストールされたアプリが内部ストレージを一部使用するため、残容量がユーザー容量として利用可能。内蔵容量の測定は商品発表時段階のものであり、使用可能容量は国やエリアにより異なる。また、ソフトウェアアップデートにより、残容量が変化する場合があるため、使用可能なユーザー容量は異なる
*4 別売り
*5 microSD、microSDロゴ、microSDHCロゴはSD-3C、LLCの商標
*6 国、地域及びキャリアによってeSIMサービスの利用条件は異なる
*7 国及び地域によってご利用いただけない場合がある
*8 国、地域、キャリア、ソフトウェアのバージョン及びユーザーの使用環境によって利用可能なバンドは異なる
*9 理論値。実際の性能は環境や条件により異なる
*10 実際のスループットはネットワーク状況により異なる
*11 ソニー測定環境における測定値
*12 ソニー製の充電器とケーブルを推奨
*13 30W急速充電に対応している別売りACアダプター(XQZ-UC1)使用時
*14 実際の充電時間は設定や環境によって異なる
*15 File転送としてTransfer&Taggingアプリを使用時。ソニー調べ
*16 実際の動作時間は設定や環境によって異なる
*17 ビデオアップストリーミングとして外部モニターアプリを使用。ソニー調べ
*18 GSMATS.09動作時間測定方法(Ver.12.0)に基づいて測定、ソニー調べ

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