雪かき実践 イロハ学ぶ 県のボランティア「スコップ」西海で講習会 かんじきの履き方なども

屋根雪下ろしを実践(28日)

県の除雪ボランティア「スコップ」は27、28の両日、糸魚川市西海地区で、地元住民を講師に迎えてスキルアップ講習会を開いた。約10人が参加し、除雪能力の向上を図った。

同地区では、長らく相互扶助組織の「西海地区除雪協力会」が高齢者世帯の屋根雪下ろしなど除雪援助に努めている。一方で、近年では「君の手雪かきカレッジ」として、除雪の技術を次世代に伝えていくための各種取り組みを展開している。

講習会は除雪の基礎を学ぶ「初級」と、屋根雪下ろしの技術を学ぶ「中級」の2コース。初日は西海地区公民館で座学を行うとともに、初級ではかんじきの履き方やスコップ、スノーダンプを使う練習、中級では安全帯の装着、ロープワークやアンカー体験などを実施。2日目に市野々会館周辺で実践した。

西海地区除雪協力会事務局長で、「君の手雪かきカレッジ」学長の小川紀生さんは修了式で「残念ながら雪の量が少なく、物足りなかったのではないかと思うが、2日間、全員無事で終えられたことが一番良かった。またこういう会ができたら、ぜひご参加いただければ」と述べた。

「スコップ」の一員として参加した山梨県の男性(50)は「雪が少ない中で、スタッフの皆さんが工夫を凝らしてやってくれた。特に埋没者の救助訓練ができて良かった」と振り返っていた。

かんじきを履いて、雪道を進んだ(同)
記念写真に納まる参加者とスタッフ(同)

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