岩手県が復興計画策定を支援 石川県に東日本大震災の手法伝達

 岩手県は、能登半島地震で被災した石川県の復興計画策定を後押しする。現地の要請を受けて、東日本大震災からの復興に向けた基本方針の作成経過や庁内体制に関する資料を送付。未曾有の災害を経験した自治体として必要なノウハウを伝え、応急復旧から復興へと向かう被災地を継続的に支援する方針だ。

 石川県から復興計画の策定手法などを教えてほしいと打診があり、震災の教訓や取り組みをまとめた県の提言集「東日本大震災津波からの復興 岩手からの提言」を中心とした関連資料を提供した。

 震災から1カ月となる4月11日に「被災者一人ひとりの幸福追求権の保障」と「犠牲者の故郷への思いの継承」を原則とする基本方針をまとめた経緯では、復興に向けて県民一丸で取り組むには基本的な考え方を明確にする必要があったとしている。

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