成長ばねに「プロ目指す」 全国高校サッカーで優勝 青森山田高の関口さん(芳賀出身)、町長を表敬訪問

大関町長(左)と握手する関口さん

 【芳賀】芳志戸(ほうしど)出身で、全国高校サッカー選手権で優勝した青森山田高3年のDF関口豪(せきぐちごう)さん(18)が29日、町役場に大関一雄(おおぜきかずお)町長を表敬訪問し、けがの苦しみや高校生活での成長をばねに「プロを目指す」と誓った。

 関口さんは芳賀北小の時にテレビで見た青森山田高に憧れ、青森山田中へと進んだ。昨年9月、左膝の靱帯(じんたい)を断裂する大けがをし、選手権の舞台には立てなかった。部員数200人に上るチームで、レギュラーに手が届きそうな位置にまで努力が実を結んできた時期だった。

 チームは試合での集合写真の際、毎回関口さんの背番号22のユニホームを掲げた。中学時代からの同級生である主将が、今月8日の選手権決勝も含め、自身のユニホームの下に、22番のユニホームを着用したことも話題になった。友情に恵まれた高校生活だった。

 「自分は出られなかったが、仲間が優勝してくれてうれしかった。(中高6年間で)世界が広がり、すごく成長できた実感がある」。春、中京大に進む。夏にはけがから復活できる見込みだ。「プロになって海外でプレーするのが夢」と力強く語った。

 町出身のJリーガーはまだいない。大関町長は「けがをしっかり治して、夢の実現へさらに飛躍してほしい。町を思い出して頑張って」と背中を押した。

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