香港、国家安全条例制定へ スパイ取り締まり

 【香港共同】香港政府トップの李家超行政長官は30日、国家安全条例の制定に向けた作業を開始すると発表した。条例制定は長年の政治課題だった。外国の情報機関などによるスパイ活動の取り締まりが重点の一つ。

 香港基本法(憲法に相当)23条は、国家安全条例を香港自らが定めると規定している。外国企業のビジネスに影響が出る可能性を指摘する声もある。

 香港メディアによると、政府は7月の立法会(議会)休会までの制定を目指している。1月30日に条例案の詳細な内容を公表し、2月28日まで市民からの意見を集める。外国の領事館や商工団体などにも説明する。その後立法会に提出する。

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