松井秀喜さん「帰省の際、交流を」 被災地へメッセージ

第100回全国高校野球選手権大会の開幕試合で始球式を務める松井秀喜さん=2018年8月5日、甲子園球場

 能美市出身の元メジャーリーガー松井秀喜さんは30日、能登半島地震の被災地へのメッセージを発表した。

 メッセージは以下の通り。

 この度の能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災され、現在も先が見えない不安な日々を過ごされておられる方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 私は子供の頃から能登に何度も訪れています。この度の地震で私の記憶に残っている街並みや観光名所は一瞬にして変わり果てた姿になってしまいました。被害の甚大さを報道などで目にする度に胸が締めつけられます。

 私の現役時代には、私が石川県出身ということもあり多くの県民の皆様に応援して頂きました。この度、被災された方々の中にも私に声援を送って下さった方がいらっしゃると思います。

 今度は私が、被災された方々が力強く立ち上がり前を向かれていく姿を応援しなくてはいけない時だと感じています。

 巨人の宮崎キャンプでは臨時コーチとして数日間お邪魔することになりました。宮崎では能登半島地震のチャリティーを開催すると聞いていますので精一杯お手伝いさせていただこうと思っています。今すぐ私にできることは限られていますが、今後は帰省した際に今回被災された方々と交流し、少しでも前向きな気持ちになって頂ける機会を継続して作っていきたいと思います。

 今は、ただただ皆様の心身が癒され、一日でも早く穏やかな日常を取り戻される日が来ることを祈っております。

松井秀喜

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