ピアノ教師殺害 次女への暴行容疑で逮捕の男が事件後に事故起こし車放置 容疑者を知る人物「トラブルもなく気さくな性格」

愛媛県今治市の住宅でピアノ教師の女性が殺害された事件について、女性の次女に暴行した疑いで逮捕された男が、事件の後、次女を車に乗せて立ち去り、自損事故を起こしていたとみられることが分かりました。

1月26日、今治市の住宅で冨田小雪さんが殺害された事件をめぐり、警察は、現場近くの路上で、冨田さんの次女に暴行を加えた疑いで榊原正道容疑者を逮捕し、殺人事件の重要参考人として調べています。

その後の調べで榊原容疑者は、事件の後、次女を車に乗せ、自宅がある西条市に向かい、翌日に逮捕される直前まで次女と一緒にいたとみられることが新たに分かりました。

また、関係者によりますと、榊原容疑者は、26日の夜から翌日の未明にかけて、西条市内の山中で車をガードレールに衝突させる自損事故を起こしていたということです。車は現場に放置されているのが発見されました。

警察は、殺人事件との関連を含め、榊原容疑者の足取りを調べています。

榊原容疑者はどのような人物なのか、まず勤務先に話をききました。

榊原容疑者は、西条市内の工場で去年の12月下旬から試用社員として働き始め、電気配線工事を担当していたそうです。勤務態度はまじめでトラブルもなく気さくな性格で無断欠勤もなかったということです。

また本人は「女性と暮らすために安定した収入を得たい」と話していたようです。そして、最後に話したのが事件2日前で「インフルエンザにかかったので休みたい」という連絡だったそうです。

上司も「仕事の様子からは考えられない」と話しています。

一方で榊原容疑者は、傷害事件で有罪判決を受けています。

去年3月に西条市内の飲食店で、客の男性を酒瓶で殴り額を切るなどのケガさせたというものです。

飲食店の従業員によりますと、榊原容疑者は初めての来店だったそうです。従業員が当時の様子を話してくれました。

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従業員 「ビンでほかのお客さんに暴行。頭を叩く」

Q.それはいきなり?
従業員 「そうですね。座っていて会計のあとに他の席のお客さんの頭を叩く」

Q.なんでそんな行動を?
従業員 「分からない。それは誰も分からない」

警察は榊原容疑者の今回の事件前後の足取りとあわせ、背景なども捜査を進めると見られます。

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