「液状化がトラウマになっている」 車は泥に埋もれ、水道管が破裂する所も 能登半島地震から約1か月

石川県金沢駅から20分ほどの場所にある、内灘町から中継でお伝えします。

液状化の被害は、被災地の至る所で確認されています。電柱は斜めに傾き、その奥にある住宅も正面から見ると、左側に大きく沈み込んでいるのがわかります。

また、私が今立っている道路も、所々ひびが入ったり波打ったりして、液状化の被害が出ています。

そして、半分ほど地面に埋もれてしまっている車も。これは液状化で噴出した泥水などの影響で、地面に埋もれてしまったということです。

車の所有者で、この家に住む方にお話を聞きました。
「地震発生直後、玄関から逃げ出そうとしたら、目の前の水道管が破裂していて、一面泥水まみれだった。絶対に逃げることはできない状況だった」と話していました。

また、玄関の目の前は今は砂だらけですが、元々は駐車場のスペースで一面コンクリートだったということで、液状化がどれだけ恐ろしいものかが見て取れます。この家の住民は「液状化が今でもトラウマになっている」と話していました。

発災から1か月が経とうとしている能登半島地震。だんだんと被害の全容が明らかになってきました。今回起きた液状化現象は、東海地方で発生するとされている南海トラフ巨大地震の2次災害としても起こると言われています。

同じ状況になる前に、我々に何ができるのか、どんな対策どんな準備ができるのかを改めて考えさせられました。

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